家の中や周辺にナメクジがいる場合、すぐにでも退治したいものですよね。
放置をしておくとどんどん増えてしまいます。
ナメクジの産卵というのは、適した場所があればすぐにでもついてしまいますし、卵が孵化をすると、どんどんナメクジが増えてしまうもの。
薬剤などで処理をする方法もありますが、天敵を使って退治をする方法はないでしょうか?
ちょっと調べてみましたので、参考にしてみてください。
ナメクジの天敵って?
そんな生き物にも天敵はいます。
ナメクジの場合、以下の生物が天敵だと言われています。
コウガイビル
コウガイビルという名前ではありますが、ヒルの仲間ではありません。
その姿がヒルに似ているからそういう名称がついたそうです。
体は細長くて扁平。体長はふつう5~10cmなのですが、長いものでは80cmにもなります。
背面は黒色や黄土色で、1~3本の縦縞をもつものもあります。
こういう生物を見かけたら、コウガイビルなのかな?と思ってもいいでしょう。
ナメクジを襲って捕食をする特徴があります。
※コウガイビルについて詳しく知りたい方は、コウガイビルに害はある?駆除方法は?をご覧ください。
オサムシ
肉食性の昆虫でミミズやナメクジを捕食します。
夜行性なので、あまり日中見かけることもありませんし、雑木林などに生息をしているので、普段の生活の中で見かける機会もほとんどないでしょう。
ムシとは言いますが、羽が後退しているので、飛ぶことが出来ません。
そのため、他の虫のように飛び回って移動をすることが出来ないため、独自の進化を遂げることもあるそうです。
飛ぶことが出来ないので、地面を這っているミミズやナメクジを食すのだそうです。
ですから、ナメクジにとっては天敵となるのです。
マイマイカブリ
名前からも分かるように、カタツムリの天敵です。
オサムシの仲間でやはり肉食。
成虫はカタツムリの殻まで食べることが出来ますが、幼虫の場合には殻まで食べることが出来ない場合もあり、その場合にはナメクジを捕食します。
ちょっと変わっているのは、マイマイカブリの卵巣の成熟にはカタツムリを食べることが必須とされ、繁殖のためにはカタツムリは必ず捕食しなくてはならないという点です。
カタツムリもナメクジも同じ種類なので、当然ナメクジの天敵にもなります。
他にもミミズなどを捕食します。
他には、迷信?では「蛇」も天敵といわれています。
「三すくみ」という言葉でそのことをよくあらわしますが、詳しくは蛇、ナメクジ、カエルの関係「三すくみ」は現実的に本当?でご覧ください。
天敵を駆除に生かすことはできる?
ナメクジの天敵を使って駆除をしたいと思っていても、その天敵となる昆虫をあまり見かけることがないということがあります。
ナメクジ駆除に使いたくても使えないというのが現状なのだそうです。
確かに天敵がいれば、ナメクジはその場所から姿を消すことにもなるでしょう。
天敵を確保することが難しいのが問題なのです。
実際にナメクジを捕食しているところを見たことがある、という人は少ないかもしれません。
それで実験などでは実証されているので、確かに天敵なのでしょう。
駆除に使いたいと思っても捕獲することが困難なので、やはり駆除剤などを使ったほうがいいみたいですね。