コミックマーケット、通称コミケは年々来場者が増え、2014年冬開催のC87では延べ56万人を記録する大盛況でした。
限定グッズの頒布も年々苛烈を極め、徹夜組などの問題が更に深刻化する中、同じように問題視されるのがサークルチケットでの入場に関してです。
>>コミケの徹夜組のペナルティの真相を明かす!なぜ黙認されるのか?
ルールを守って楽しいコミケ参加にするため、サークルチケットに関してご説明いたしましょう。
本来のサークルチケット
まず、サークルチケットの使い方とは自分が好きな作品のパロディ誌、同人誌やグッズを売りたいと準備してきた人たちが当日頒布スペースを取得し、入場するために存在するチケットです。
サークルのコミケ参加目的は自分のスペースでの頒布なのでスペースの設営をするため、買い物を目的とする一般参加者より早く入場する必要があります。
また、ボランティアのコミケスッタフが会場内の誘導運営などをしていて、自分の買い物が出来ないであろう場合、友人などに購入を依頼するため報酬のような形でもらうこともあります。
その為に存在するチケットであり、その認識が崩れているとは言いません。
ですが、一部のマナーを省みない人からは「徹夜組よりも誰よりも、早く入場することを可能にするチケット」として認識されています。
使い方が本来と違い、多くの人から反感を買っているということもあります。
譲渡・販売は禁止
サークルチケットは原則として販売は禁止となっています。
金品との引き換えが発生する譲渡も、そこに利益が発生するのなら禁止とアナウンスされています。
しかし、例年シーズンが近づくとネット上で高額取引されているのは取り締まりしきれない事実となっています。
本来はサークル参加者が1人で参加した場合、設営や店番など1人での対応が難しいのを考慮されて1サークルに付き3枚程度が支給されます。
いや、私は全て1人で大丈夫です!と言うサークル参加者には2枚ほどあまりが出てしまう。
それが勿体無いと人に譲る善意や厚意の行動自体を咎めるような者ではないので無償で譲る分にはお互いの責任において自由です。
ですが、たとえばサークルチケットをあげるから、○○してよ。
チケットが余ってるなら買い取るから譲ってください!などの行為は禁じられています。
古くから譲渡を目的とした募集掲示板が存在しますが、いざ取引となった後詐欺にあった、と言う報告も少なくありません。
絶対に絶対に係わり合いの無いよう気をつけましょう。
また昨今ではSNSやTwitter、オンライン上でのやり取りが比較的簡単に出来てしまうので、そちらの方面でもサークルチケットに関するトラブルが頻発しています。
サークルチケットは先行販売のための優待チケットではない
サークルチケットがあれば、どんな行列が出来る企業だろうが、大手サークルだろうが少しの並び時間ですぐ買える!
そう認識するのは本来のサークルチケットの在り方を冒涜す行為です。
サークルチケットは、夏冬のとっておきのイベントのためサークル側が毎日毎日時間を割いてつくりだした作品を頒布するため、来場する参加者のため準備してきた証として配布されるものです。
その盛り上げに一役買ったサークル参加者が来場後、参加者の対応に忙しくなることを見越して一般参加者より少し早く入場し、仲間への挨拶の時間や設営の時間を優先してあげるためのチケットなのです。
譲ってもらえば、お金を出せば、とチケットを求めるのは参加者のモラルに委ねルールを守って運営されるコミケの理念に反します。
サークルチケットを必要とするのであれば、サークルとして参加するための準備を行い、きちんとしたルールに則って入手しましょう。
最低限、コミケに対するサークル・参加企業への感謝があるなら同じ誠意で応えるべきでしょう。
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