ジメジメした季節になると、あちこちでナメクジが発生をします。
最悪の場合、家の中で繁殖をすることがあり、駆除も大変です。
そんなナメクジですが、触っても大丈夫なのでしょうか?
特に子供は何にでも興味を示すので触りたがりますよね。
触っても大丈夫なのか?毒性はないのか?
気になることをまとめてみました。
ナメクジの毒性
ナメクジそのものには毒がありません。
ですから触っても大丈夫、と言いたいところですが、ナメクジには寄生虫がたくさんいます。
特に注意をしなければいけないのが「広東住血線虫」という寄生虫です。
ナメクジの他、カタツムリにも寄生をするので触ってしまった場合にはすぐに手を洗いましょう。
この「広東住血線虫」が体内に入り込み、最悪の場合には髄膜炎を引き起こしてしまうこともあります。
もしも、ナメクジを触ってしまい、手を洗わないままでいた場合は1か月ぐらいの潜伏期間があるので、その間に体調に変化が生じた場合にはすぐにでも医療機関を受診し、ナメクジを触ったということを伝えておくと良いでしょう。
1か月も待てないという場合は医療機関で検査を受けることも検討してみると良いです。
血液検査で分かるようになっているので、何もなかった場合には安心できると思います。
その場合もすぐにではなく、触ってから1週間ぐらい経過をしてからのほうがよいです。
すぐに検査をすると、まだ症状が出ていないこともあり、検査をしてもチェックに引っかからないことがあるのです。
ナメクジって食べられるの?
寄生虫がいるということでナメクジを生で食べることは危険です。
命にも関わることがあるので、絶対に止めましょう。
ナメクジもカタツムリと同じ種類ということを考えた場合、食用カタツムリであるエスカルゴは食べられる、だったらナメクジだって食べられるのでは?と思う人もいるかもしれません。
確かに世界的に見てみると、カナダやアラスカでは食する習慣もあるようです。
その場合には寄生虫の処理もしっかりしてあるので安心できますが、日本の野生のナメクジは寄生虫処理も行われていないので、危険なのです。
どうしても食べたい、という人は貝のように塩水を沸騰させた中に入れて、充分に過熱したものを食べるようにしましょう。
加熱をすることによって、寄生虫を死滅させることも出来るようです。
ただし味はゴム草履のような感じだと言われているので、美味しいということはないようです。
コウガイビルというヒルはナメクジをおいしく食べるそうですよ(笑)
触ると寄生虫に感染をする可能性もあるので、お子さんがいる場合には特に注意をしたほうが良いですね。
他にも「食べる」系の記事がありますので、興味のある方はご覧ください。