カナヘビは、お世話も簡単で人気の生き物です。
うまくいけば卵を産み、赤ちゃんも増えるので観察も楽しいですよね。
これからカナヘビを飼ってみようというビギナーさんのために、ぴったりの餌選びをご紹介します。
野生のカナヘビが食べているのは・・・
野生のカナヘビは、いろんな昆虫をエサとします。
一例をあげると、コオロギ、ゴキブリ、ハエ、クモ、トンボ、ミミズ、アブラムシ、アオムシなどです。
>>ゴキブリを食べることはできる?味は?料理はどんなものがある?
カナヘビは、行動範囲が広くないので、自分の生息場所の近くにいるものを食べます。
畑の近くならミミズ、民家の近くなら、アオムシやアブラムシなどですね。
もし外でカナヘビをつかまえて来た場合は、その場所をよく観察して、周りにどんな虫がいるか見ておくと餌やりの参考になるでしょう。
週に2回、なるべく多くの餌を入れてあげよう
次に、カナヘビへの餌のあげかたについてご説明します。
週に2度ほど、虫などの餌をあげてください。
どのくらいの量をあげればいいか最初はわからないと思いますが、なるべくたくさん入れてあげてください。
カナヘビは適量以上食べないので心配はいりません。
生き餌となる虫の餌(野菜など)も一緒に入れておくと長持ちします。
また、水入れも用意して、常時水が飲めるようにしておきます。
糞などで水が汚れていないか、こまめにチェックしてくださいね。
おすすめはこんな餌
餌やりは週に2度でよいので比較的手間はかからないかと思いますが、カナヘビにはすべて生き餌をやります。
また、意外に思われるかもしれませんが、野菜や果物は食べません。
そこで、おすすめなのは生き餌となる虫の餌に、野菜や果物などの栄養価の高いものを使うことです。
結果的に、栄養満点な餌をカナヘビが食べられることになりますからね。
餌の入手方法は、自分でつかまえるかペットショップなどで購入することです。
また、ペットショップだけでなく、インターネットでも購入できる物もありますので、参考までに商品もご紹介しますね。
- ダンゴムシ
民家の近くでも比較的簡単に捕まえられます。
成虫は食べにくいので、小さいものがよいでしょう。
たくさんのダンゴムシを一緒に入れておくと、うまくいけば子どもが産まれるかもしれません。
【入手方法:捕獲】
>>ダンゴムシとワラジムシ(便所虫)は害虫?天敵は?違いは?昆虫なの?
- かたつむり
小さな稚貝のかたつむりをよく食べます。
雨上がりのコンクリート塀などが狙い目です。
かたつむりも、2匹以上飼っておくと卵を産みます。
【入手方法:捕獲】
- ミールワーム
小鳥などの餌としても使われる、ゴムムシダマシの幼虫です。
通常、カップの中におがくずと一緒に売られており、放っておけば簡単に繁殖します。
ただし、カルシウムが少なく栄養的には不十分と言えます。
不足している栄養分を補う粉末のサプリメントをふりかけてからあげるとよりよいですね。
【入手方法:ペットショップ/インターネット】
- コオロギ
種類によっては成虫だとカナヘビの餌には大きすぎることがあります。
小さい幼虫を購入するか、成虫を飼育して餌用に繁殖させましょう。
【入手方法:ペットショップ/インターネット】
注意!これはあげちゃダメ!
基本的には、いろんな虫を試してみていいと思います。
ただし、毛虫は毒が心配なのでやめましょう。
アリやテントウムシも、あまり好きではないようです。
コオロギを入れる際も少し注意が必要です。
カナヘビが産卵している場合は、卵を食べてしまうことがあります。
>>カナヘビ(トカゲ)が産卵!卵の育て方は?へこみや無精卵への対処も!
また、カナヘビは本来自然で生きているものですので、市販のものに頼りすぎないことも大切です。
がんばって野生の餌もつかまえましょう。
餌を食べてくれないときの対処法
飼育をはじめたばかりの頃などは特に、しばらく餌を食べてくれないことがあります。
カナヘビには大きすぎるサイズの餌だったり、餌の動きが早くて捕まえられなかったり、餌が好みじゃなかったり、いろんなことが考えられます。
コオロギなど、動きが活発な虫をあげているなら、後ろ足を取ったりして、動きを制限してからあげてみてください。
比較的カナヘビの食いつきがよいミールワームをあげてもよいでしょう。
慣れてくると、餌をあげようとしているとカナヘビが手に登ってきたりしてかわいいですよ。
ぜひ、いろいろ試してみてくださいね。